行徳野鳥観察舎友の会

第1回 | 選定地

千葉県行徳鳥獣保護区

[所在地] 千葉県市川市 [面積] 約550,000㎡ [活動開始] 1979年11月

 千葉県行徳野鳥観察舎は、自然環境の保全を目的に国が指定した行徳近郊緑地特別保全 地区(約83ha)の一角にあります。この地域では、これまでに国内で確認された野 鳥の約半分にあたるおよそ280種の野鳥が確認されており、特に渡り鳥の中継地として、国 際的にも重要な拠点となっています。
 主な活動として、埋立地に造成された行徳鳥獣保護区(約56ha)における湿地の整備や管 理のほか、傷ついた野鳥の救護活動、自然観察会などを行っています。埋立地において、生活 排水を水源にした湿地を創出した取り組みは国内でも他に例がないことから、基礎データを得 るための生物調査を継続して行っています。また、その調査結果に基づいて、専門家等とも連 携を図りながら、生きもののくらしを最優先に掲げた湿地の保全・再生を進めています。 目標は、かつてこの地域一帯に数多く飛来していたシギやチドリなどの水鳥を再び呼び戻 し、地域の原風景を再生することです。

ボランティアによるガマの刈り取り作業の様子。開けた水面を好む水鳥を呼ぶために、夏場に草刈りを行っています
浅く開けた湿地には、サギやシギ、チドリの仲間がやってきます