
第4回 | 選定地
湘南タゲリ米の里
[所在地] 神奈川県茅ヶ崎市 [面積] 50,000㎡ [活動開始] 2000年4月
茅ヶ崎市と寒川町にわずかに残った水田のうち約5haが「湘南タゲリ米の里」です。周囲には宅地化の波が押し寄せ、高速道路の立体交差もできていますが、春には子どもたちが凧揚げを楽しみ、夏の梅雨時期よりギンブナ、コイ、モツゴ、ドジョウやナマズも産卵の場を求めて遡上します。またお米の収穫を迎える秋には彼岸花が咲き、冬にはタゲリなどの冬鳥が飛来します。
三翠会は、都市近郊に残されたこの貴重な水辺と水環境を守っていこうと、2000年に「湘南タゲリ米」プロジェクトを立ち上げました。湘南タゲリ米は、三翠会が農家から通常より高く買い上げ、趣旨を理解し賛同する多くの方々に購入いただいています。プロジェクトの主な目的は農家に稲作を続けていただくことですが、この地のつ多面的な価値を地域の住民に伝えていくことも、私たちの重要な役割だと考えてい
ます。
そのような思いから、地域の自治組織や学校、行政と密に協力しながら、田植えから収穫までの米作り、魚道やビオトープの整備、たんぼ授業、生物調査などさまざまな取り組みを行ない、環境を維持する努力を続けています。

