財団法人 印旛沼環境基金

第4回 | 選定地

印旛沼

[所在地] 千葉県 [面積] 115,500㎡ [活動開始] 1985年11月

 印旛沼は利根川下流の下総台地の中央に位置しています。古くからこの地の豊かな自然をはぐくみ、水辺に暮らす人々に潤いと活力を与えてきました。湖沼の広さは11.55㎢、平均水深1.7m。飲料水や農業用水、工業用水の水源、また漁業や観光の場として私たちの生活に無くてはならない大切な沼です。
 近年、流域の都市化に伴った人口の増加などにより、印旛沼の水質悪化や周辺の環境が危惧されています。私たちの生活と沼と自然環境のバランスを修復し、きれいな水を湛えた印旛沼を次の世代に繋ぐことが、今の私たちに課されている責務です。
 財団法人印旛沼環境基金は、印旛沼と周辺地域の水質・環境の保全を目的として千葉県と印旛沼流域13 市町によって設立された公益法人です。沼を身近に知ってもらう「屋形船による印旛沼観察会」には毎年多数の応募があり、流域の小中学生が描いた身近な水辺を通して豊かな自然のあり方を考えさせる「水辺の風景画コンクール」は、今年で15 回目を迎えました。また、印旛沼の歴史などを学ぶ「公開講座」、市民団体や学校への「助成事業」、啓発刊行物の発行など、流域住民を対象とした様々な事業を展開しています。

屋形船に乗って講師の説明を聞きながら印旛沼の自然と現状を観察します