
第4回 | 選定地
矢太神沼及び谷地池周辺
[所在地] 群馬県太田市 [面積] 5,000㎡ [活動開始] 2003年5月
太田市新田地域には、赤城山の南東麓斜面に位置する大間々扇状地があり、この扇端にはかつては118ヶ所の湧水地群が記録され農業に利用されてきました。近年活用されなくなった多くの湧水地は埋め立てられたり放置されたりしていますが、現在でも約30ヶ所の湧水地で水が湧き出ています。
湧水地は、生物の源である水を生み出し、身近な水辺のある風景として多くの人に安らぎを与えられる場、さらに、次世代を担う子どもたちの自然環境の学習の場としても重要であることから、現在残されている数少ない湧水地を我々市民団体や地元・行政が連携して、自然環境としての質の向上を図り、身近に水辺と緑のある原風景を目指して次のような保全活動を実施しています。
湧水地及びその下流水路と周辺の環境調査、除草やゴミ清掃、子どもたちの水辺自然環境観察の学習補助、環境フェアー等のイベントにおいて湧水地を取り巻く自然環境の現状の紹介や見学会の開催等に取り組んでいます。
今後は残されている湧水地の中で、自然環境が豊かな矢太神沼及び谷地池周辺について勢力を増してきている外来種の除去、自然観察施設の整備等について関係機関とともに対策を講じていきたいと考えています。

