
第3回 | 選定地
小松川自然地
[所在地] 東京都江戸川区 [面積] 6,000㎡ [活動開始] 1999年5月
東京らしい里川の創造を目指し、里山にちなんだ「里川」をモットーに、市民・企業・行政が協働して自然地の利用と維持管理を促進する活動を展開しています。
荒川の河口に近い小松川自然地は、都心からのアクセスもよく、周囲には高層マンションが立ち並び、多くの地域住民に親しまれている都市河川の自然地です。国土交通省では環境復元のために、2000年よりコンクリートの護岸を取り去り、現在ではヨシやイセウキヤガラなどの植物が広がり、干潟にはカニやトビハゼが棲む自然豊かな水辺がよみがえりました。
1999年よりこの地で続けてきた、清掃活動「荒川クリーンエイド」を中心とした生きものたちの棲みかを守る活動は、2011年、東京都の「新しい公共」モデル事業への採択を契機に、地域の市民団体と江戸川区が構成する協議会体制で新たにスタートし、「小松川自然地・里山プロジェクト」として大きな飛躍を果たしました。 外来種セイタカアワダチソウの除草、冬季のヨシ刈り、自然環境教室などを組み合わせたプログラムを地域・小学校・民間企業向けに行い(2012年の参加者は約2300人)、市民参加の自然地管理を推進しています。
また、専門家を交えた植生モニタリングに加え、市民参加のモニタリグ「バッタ・キリギリス調べ」なども行い、地域・企業の皆様と共に自然の変化を見守っています。
※里川小松川自然地協議会は、荒川クリーンエイド・フォーラム、下平井水辺の楽校、中土手に自然を戻す市民の会、江戸川・生活者ネットワーク、江戸川区により構成されます。

