NPO法人 相模原こもれび

第3回 | 選定地

相模原市木もれびの森

[所在地] 神奈川県相模原市 [面積] 約120,000㎡ [活動開始] 2006年11月

 関東では昭和40年以降、東京23区規模の平地林が開発により失われていくなかで、遺されてきた73ha という広大な「木もれびの森」は、相模原市のみどりとふれあう拠点として誰もが容易に訪れ、憩い、癒され、楽しみ学ぶことができる市街地に囲まれた貴重な平地林であり、近郊緑地特別保全地区に指定し将来に亘って遺していくことが求められています。しかし、薪炭林は循環資源としての役目を終え、50年以上放置されたため衰退木も多くなり老いた高木の暗い森になっています。町の中にある森は明るく安全であることが大切です。 
 当会は相模原市や神奈川県とパートナーシップ協定を締結し、森づくりを行っています。まず良い光環境をつくリ出し、自然遷移の力を借りながら多様な高・中・低木や林床植生が存在する生態系の豊かな森を目標に、年間を通し保全活動(下刈り、間・除伐、林床整備、散策路整備、植生調査など)や地域の人々の理解と協力を得るための普及啓発活動(自然観察会、作業体験講座、学校環境授業や公民館事業への協力など)を行っています。
 森づくりは長い継続した地道な活動です。担い手の確保を図りながらモチベーションを維持しつつ知恵を出し合い頑張っています。

森には多くの枯損木、衰退木、被圧木があります。光環境を改善しています
将来を担っていく子どもたちに森に親しむ機会を提供し、大事にする心を養います