
第3回 | 選定地
柳瀬川・金山調節池
[所在地] 東京都清瀬市 [面積] 約32,000㎡ [活動開始] 2001年10月
金山調節池ワークショップは、洪水調節池に創生した豊かなビオトープを保全しています。
ビオトープには多様な動植物が生息していますが、それぞれの動植物が生息できる環境を保全していく活動によって、生物間のネットワークが維持されています。
保全活動は、ビオトープの季節的な移り変わりに対応した計画的な作業、洪水の流入や強風による倒木に対応した緊急作業、清掃・調査・監視等の日常活動から成り立っています。早春の作業では、多様な植生と水環境の保全ために、枯草刈り・水路の整備・アカガエルとカマキリの卵塊の保護・希少種の保護などを行い、初夏には、在来種の植生と水質の保全のために、外来種の除草・アオミドロやヘドロの除去などを行い、秋から初冬には、多様な植生とヤナギ林の保全のために、群落の管理・希少種の育成・ヤナギの剪定や更新などの作業を行なっています。これらは大勢のボランティアによる年間10回程の計画的な活動です。
こうした保全活動と併せて、調節池をフィールドにして、小学校の総合学習への力、市民参加の自然観察会や探鳥会の開催など、自然環境に親しむ活動も行っています。
現在では、市民が身近に湿地の動植物とふれあえる場所として、水辺の賑わいが回復しています。

