
第3回 | 選定地
渡良瀬遊水地第2調節池 試験掘削地環境学習フィールド
[所在地] 栃木県小山市 [面積] 30,000㎡ [活動開始] 2010年4月
渡良瀬遊水地(3,300ha)は、約100年前に、谷中村等を廃村して作られた遊水池ですが、貴重な植物(60種を超える絶滅危惧種)やチュウヒなどの猛禽類が生息する自然豊かな場所です。2012年7月には、2,861haがラムサール条約に登録されました。
「わたらせ未来基金」は、渡良瀬川流域の自然環境を再生させるとともに、失われた氾濫原の湿地環境を渡良瀬遊水地に再生させることを目的に2001年に設立されました。渡良瀬遊水地では、自然観察会、市民対象のヨシ刈り、小学校とのヨシ刈りとヨシズ編み体験、ヨシ焼き前の防火帯作り、ヨシ焼き前のクリーン作戦、ヨシ腐茎土作り、ヨシ腐茎土を使った足尾の緑化、渡良瀬遊水地の土を使ったビオトープづくりの援助などを行っています。
「渡良瀬遊水地湿地保全・再生基本計画」(関東地方整備局利根川上流河川事務所・2010年3月)に、環境学習・地域連携の場として、渡良瀬遊水地を活用することがうたわれ、第2調節池に環境学習フィールドが整備されました。私たちは、環境学習フィールドにおいて「湿地保全・再生プロジェクト」を立ち上げて、動植物のモニタリング、自然観察会、湿地の保全作業を続けています。

