
第3回 | 選定地
谷田武西の谷津と原っぱ
[所在地] 千葉県白井市・印西市 [面積] 306,394㎡ [活動開始] 2008年9月
谷田・武西の里山は、千葉ニュータウン中央駅から約1kmと、都市に隣接して広がっています。この地は、江戸時代に軍馬の放牧地として利用された印西牧の一部にあたります。ニュータウン開発計画で企業庁が取得したあとも、計画的な草刈りなどが行われてきた結果、奇跡的ともいえる状態で草原性植物が残されました。エリアには4本の谷津があり、湧水と湿地、樹林地、草原からなる景観が広がり、多数の、希少な動植物が確認され、生物多様性に満ちた環境を保っています。
当会は、エリア内にある企業庁所有の開発除外地を、「市民の森」として残していくことを目的として活動しています。「市民の森」の実現を行政等に働きかける一方で、企業庁に立ち入りを申請して、モニタリング調査や、草刈り、外来種除去などの保全・保護作業を行い、あわせて、谷津などに不法投棄された大小様々なごみの撤去などを継続的に進めています。
また、身近にひろがる豊かな自然環境を広く知っていただくために、大学等の教育機関と連携して調査・研究を進めるとともに、市民を対象とした自然観察会や、親子の里山散策、土いじり体験などに取り組んでいます。

