特定非営利活動法人 こんぶくろ池自然の森

第2回 | 選定地

こんぶくろ池自然博物公園(仮称)

[所在地] 千葉県柏市 [面積] 約185,000㎡ [活動開始] 2006年4月

 柏市の北部に位置するこんぶくろ池は、珍しい台地上湧水に涵養された湿地であり、そ の周りの樹林地と一体として、市街地のなかの貴重な自然が残されているところです。 ここでは、ズミ、クロウメモドキ、クロツバラ、ヌマガヤなど冷温帯性の湿地性植物が生育 する他、オオタカ、カワセミ、タヌキ、ノウサギなどの生息する森があります。
 全国でも珍しい都市型の自然公園として整備・管理してきましたが、近年、見学者や散策 者が増加し、今後の保全と利用の在り方が課題となってきました。こうしたなか、NPO法 人こんぶくろ池自然の森は、近隣の千葉大学・東京大学の協力を得ながら、この貴重な自然 環境を保全・育成し、森と人の営みを活かしたコミュニティーづくりへと展開する活動を行っ ています。
 この度、官民学協働の自然保護・再生の良い事例として評価され、更なる展開を期待して 第10回日本自然保護協会沼田眞賞を(2011年1月22日) 受賞いたしました。これを機に『こ んぶくろ池自然博物公園』をより広く、そして深くご理解頂くように保全・保護する活動の 和を広げようとするものです。

市民が自然を身近に感じ、楽しむための観察路の整備も行っています
現況の植生を活かした将来像を設定し、それに合った植生管理を行っています