学校法人 柿沼学園 栗橋さくら幼稚園

第2回 | 選定地

じんだんぼうのやま

[所在地] 埼玉県久喜市 [面積] 約500㎡ [活動開始] 2010年4月

 栗橋さくら幼稚園のある栗橋地域は利根川と渡良瀬川の合流点に近く、市内には、埼玉県の天然記念物の指定を受けた湿地「浮うき野や 」をはじめとする湿地帯が広がっています。
 近年、周辺では宅地化が進み、水田の埋め立てや雑木林の伐採が相次いで行われるようになり、かつては身近にあった緑や水辺が失われつつあります。そこで、20年ほど前まで栗橋地域に存在していた里山の風景や自然があふれる居心地の良い環境を子ども達と共有したいという思いから、園内にかつての自然環境を創出する取り組みを始めました。
 園の敷地内に整備した園庭ビオトープ「じんだんぼうのやま(地元の言葉で、“ どんぐりの山”)」には、子どもたちが自然を通して“ 感じる心” を育むことができるように、ドロバチの家や、小動物のすみかとなる落ち葉だめ、カワセミの巣穴などの様々なしかけをつくりました。
 子ども達が日常的に自然と触れ親しむなかで、豊かな感性を育み、自然の営みや命に対する思いやりの心を持てるように成長してほしいと願っています。
 今後は、保護者の方や地域の方と一緒に、この「じんだんぼうのやま」をゆっくり育てていきたいと思います。

園庭ビオトープに設置したドロバチの家(右手奥)とコウモリの家(左側の盛土)
季節に応じて様々な生きものがやってくる園庭ビオトープ。五感を使って自然を体験できる格好の場所になっています