柏の宮公園自然の会

第1回 | 選定地

杉並区立柏の宮公園

[所在地] 東京都杉並区 [面積] 43,458.30㎡ [活動開始] 2002年6月

 「杉並区立柏の宮公園」は延べ380名を超える区民が話し合いを重ね、公園憲章や基本計画を策定し出来上がった公園です。「柏の宮公園憲章〜みんなの夢を自然の営みの中で育む公園づくり〜」に基づき、杉並区と区民ボランティア団体「柏の宮公園くらぶ」が協働で公園を育んでいます。「柏の宮公園自然の会」はその中の一団体として、都内住宅地の真ん中に残された希少な在来動植物が生息するこの公園の自然環境を保全する活動を杉並区や他団体と連携して行っています。
 柏の宮公園は、明るい草地や雑木林、そこにつながる3 種類の水辺、斜面地など変化に富んだ環境がコンパクトにまとまっており、 神田川沿いの昔からの植生が残る貴重なスポットですが、同時に近隣住民にとっては緑を楽しみ、自然を感じ、憩うための場所でもあります。公園の利用と生態系保全のバランスをとるために、一般開放する部分と保護・保全していく部分とにゾーニングし、来園者に対して理解と協力を呼びかけています。また、冬期湛水不耕起田んぼの米作りや、自然観察、保全体験プログラムなどを通じて、子どもからお年寄りまで様々な人が自然にふれあい、環境について考える場づくりにも取り組んでいます。

冬期湛水不耕起の田んぼのイベントは、地域住民の方を中心に約300 名が参加されています
公園内の植生について調査を行いながら利用する部分と保全する部分を区分けしています