NPO法人さとやま

第1回 | 選定地

市野谷の森

[所在地] 千葉県流山市 [面積] 約250,000㎡ [活動開始] 2002年7月

 選定地である市野谷の森は、流山市の中央に位置し、下総台地の隆起地と谷津が複雑に 入り混じった地形の上に、まとまった樹林がある場所です。市野谷の森は、つくばエ クスプレス(TX)の沿線開発の際に、森全体を住宅地として開発する予定でしたが、希少な 生きものが確認されたことから、自然保護運動が始まり、最終的に公園を目指して森が残され ました。この森は2010年に策定された流山市の「生物多様性ながれやま戦略」にもオオタ カが生息する自然豊かな重要拠点として位置づけられています。
 会では、自然観察会を毎月開催しているほか、動植物の調査、流山市から委託を受けた公 園管理等を行っています。
 市野谷の森は、今後公園として公有地化していく予定ですが、一般の方がむやみに入って猛 禽類の繁殖に大きな影響を与えたり、モラルのない人が希少な植物を採取してしまうといった 問題などがあるため、公園予定地の地権者や千葉県の担当者と話し合いながら、希少な野生動 植物の保全を呼びかける看板を設置し、地域住民の方などに対する普及・啓発も行っています。

選定地である市野谷の森を舞台に毎月観察会を実施しています
雑木林の環境管理作業をすることで、希少な野草などが顔をのぞかせるようになりました