馬入水辺楽校の会

第1回 | 選定地

馬入水辺の楽校区域(相模川下流)

[所在地] 神奈川県平塚市 [面積] 約48,000㎡ [活動開始] 2001年4月

 駐車場として利用されていたり、粗大ゴミが放置されていた相模川の河川敷の一部に、草はらやトンボ池、ワンドなどを復元した「馬入水辺の楽校」。相模川で唯一の水辺の楽校として、国土交通省や平塚市、NGO や自治会などと連携して、自然観察会などの環境学習をはじめ、復元した水辺や草はらの保全管理などを行っています。
 河川敷すべてを人間が利用するのではなく、生きもののすみかの確保を優先した、自然公園的な形で保全・管理することを目指しています。そのため、地元の平塚市博物館や専門家のアドバイスを受けながら、継続的に生物調査を行い、その結果をもとに、望ましい河川敷の保全と管理活用のあり方をみんなで考えています。
 年間を通じて様々なイベントを行っていますが、力を入れているのがエコアップ活動です。市民参加でワンドやトンボ池などの環境改善を行っています。草原のエコアップでは神奈川県では準絶滅危惧であるカヤネズミの古巣がみつかり、その保護がテーマの一つとなっています。活動の目標は、生きものいっぱいの楽校づくりと多様な環境学習活動の展開です。その実現に向けて、受け皿となる組織づくりと、リーダーの育成に取り組んでいます。

身近な生きものをテーマにした「自然観察入門講座」などにも取り組んでいます(写真は、野鳥観察会の様子)
エコアップ活動では生きもの調査を行ない、目標とする環境や生きものが戻ってきたかどうかを確認しています