
第1回 | 選定地
葛葉緑地
[所在地] 神奈川県秦野市 [面積] 約170,000㎡ [活動開始] 1998年4月
葛葉緑地は、丹沢山塊を源とする葛葉川の浸食によってできた峡谷沿いにあり、緩やか に蛇行する流れによって形づくられた、変化に富んだ景観と豊かな河畔林が広がる緑 地です。1987年には、市街地に残された貴重な緑地として、神奈川県のナショナル・トラス ト1号地に指定されました。
緑地内を流れる葛葉川は護岸がされていないため、川本来の姿がそのままの状態で残され ており、アブラハヤやカジカガエル、カワセミなどの希少な生きものが生息しています。緑 地内では、川沿いの崖のすそにある湧水を利用して、トンボやホタルなどの水辺の生きもの がすむ湿地やせせらぎを創出するなど、生物の多様性を向上させる取り組みを行っています。 また、緑地の中央にある拠点施設の「くずはの家」では、自然観察や緑地の保全・管理など を通じて、多くの市民の方々が自然について学び、触れ親しむ機会を提供しています。これ らの取り組みは、市の職員とボランティアスタッフとの協働によって企画・実施しています。

