
第1回 | 選定地
日高市大谷沢の林
[所在地] 埼玉県日高市 [面積] 約33,000㎡ [活動開始] 1999年
けやの森学園は開園当初から30年以上にわたって、「生きる力を育む自然の教育」の理念の下に、主に幼児の教育活動に取り組んでいます。10年ほど前から、地権者のご協力を得て、日高市内にある約33,000㎡の雑木林の維持・管理を行っています。武蔵野台地の丘陵上にあるこの雑木林の周辺には、かつては縦横に小川が流れ、河畔林の景観を維持していましたが、まきや炭を使わない生活になった頃から、明るい森はうっそうと茂った森へと姿を変えていきました。
そこで、地域の専門家とも相談しながら、雑木林をさらに良い状態で残していくために、生きもの調査に基づいた保全管理の計画をつくりました。現在は、この計画に沿って、保護者や地域の方々と協力して、伐採や枝打ち、下草刈り、ゴミ拾いなどの作業を行っています。これらの雑木林の保全管理を通じて、そこにすむ生きものの変化を観察することもできます。今後も、子ども達と身近な自然との接点となっているこの貴重な雑木林を、健全な状態で維持し、自然観察や林遊びなどのプログラムを通して、子ども達の豊かな感性と健康な体を培う活動に力を入れて取り組んでいきたいと思います。

