関東地域の自然と人をつなげる、地域づくりの助成
水と緑、生きものと、くらしていくまちへ
● 助成の対象となる環境
関東地域の自然、生きものがくらす環境に助成しています
多様な自然があることで、生きものは移動できる場所が増えてくらしやすくなります。そして、その自然環境どおしがつながることでさらに生物多様性が豊かになっていきます。
例えばトンボの赤ちゃんは水辺で生まれ、大きくなると草地でくらし、産卵する頃にはまた水辺へと戻っていきます。
水と緑のネットワークが広がりつながっていくと、減り続けている生きものたちが、少しづつ戻ってきたり増えたりして、命をつなぐことができるようになります。

多様な環境にくらす生きものたち

雑木林
さまざまな種類の樹木の落ち葉は
土を豊かにし、鳥類や哺乳類、昆虫など
さまざまな生きものが訪れます

湿地
河川敷や遊水池などの湿地環境は、
山、川、海と、都市部の自然をつなぐ
ネットワークの主軸です

田んぼ、水路
魚類や両生類など水辺の生きものや
冬に水をはる冬水田んぼには
水鳥たちも訪れます

ビオトープ
学校や園庭、企業の所有地を
ビオトープにすることで
環境教育や研修の場になります

街路樹
道沿いの在来樹木は
生きものの移動の中継地点となり
休憩場所にもなる空間です

公園
都市部の身近な自然、公園は
在来の樹木や植物にすることで
自然の質を高めていくことができます

建造物などの緑化
所有地や建物を
在来種の植物で緑化することで
地域の自然とつながることができます
● 選定先への助成内容
関東地域の自然、生きものがくらす環境に助成しています
地域の自然への理解が深まり、広がっていくために
選定地には、状況に応じてさまざまな支援を行っています。
調べる
その環境にどのような生きものが生息しているか、調査の依頼費用や、調査に使用するものなどの費用など
管理する
環境を維持管理するための機材・資材費や、管理に必要な技術や知識を得るための講師派遣費用など
広める
活動内容を知らせるパネルや看板、イベント開催時の会場や運営、告知に関する費用など
● 応募について
2025年度 第17期の助成
応募開始は、○月頃に掲載を予定しています。
過去の助成団体
第15期の助成はありません。
関東の身近な自然を、未来へと
風が種を運び、雨水が落ち、陽がふりそそぐ。そうして育った植物には、たくさんの生きものもが集まります。人も古来から、川や森林、湿地など、さまざまな自然環境や動植物とともにくらすことで、食べものや服、家、薬などをつくり、文化や芸術、伝統行事などが育まれ、地域ごとの個性が豊かでした。
都市化が進んだ現代の生活は便利ですが、「自然」と「人の暮らし」は切り離され、身近と感じなくなった自然への開発が止めどなく進んでいます。関東だけでなく世界でも、経済の発展とともに多くの生きものの生息環境はこの100年で急速に失われ続け、生物多様性の損失や地球温暖化による気候変動など、自然の損失が起因の問題が次々と現れています。
関東水と緑のネットワークは、関東地域の身近な自然やその風景、人と自然とのつながりの重要性を広く伝えていくことを目的とし、生物多様性の守り、再生し、創出することに尽力されている、学校や団体、企業などに向けて助成を行なっています。将来に残したい関東の自然や、その環境を未来に繋げる活動が活性化していく支援をすることで、自然と調和した地域がづくりが、関東という都市部で実現されることを目指しています。